VimConf はココ数年、毎年秋頃に開催されている Vim の大規模なカンファレンスです。去年まではどちらかというとお客さんの立場でトップバッターで講演してきたのですが、今年は裏方である運営のさらにサポートという形で関わらせてもらいました。
今開催の各講演はどれも素晴らしく、特に Vim にとどまらず別のテキストエディタから見た Vim や、プログラミング言語から見たテキスト編集など、バラエティ豊かな講演となりました。Vim というテーマを中心に、より広い視野でソフトウェアと私達人間の関係の本質を探るというのを、今後の VimConf のテーマにできたらなと願わずにはいられません。
VimConf 2016 の開催には、中心的な役割を果たしてくれた ryunixさん, Kuniwakさん, babarotさん を始め、表には書かれていない方々まで多くのご助力をいただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。彼らの働きなくしては VimConf 2016 は無かったでしょう。
今回に限らず VimConf の参加で個人的に感じたのは、Vim は若い人に恵まれているなということでした。若さと情熱にあふれるだけでなく、高い技術力やハッキリとした目的意識、そしてお互いに協調しながら目的へと邁進していく実行力。これらを兼ね備えた若者がとても多いのです。Vim というソフトウェアを通じて、そういう人たちが集まってくれているということは、実に稀有なことで感謝しかありません。賞味期限の過ぎたオッサンエンジニアである私は、彼らが存分に活躍できて正当な評価を受けられる土壌を整えるのが、今後の自身へのミッションかなと思いを新たにしました。
最後に。今回の VimConf 2016 では私が参画することで、従来とは少し運営方法を変えています。これは今後の VimConf のステップアップを睨んだ予行演習の意味もありました。私の目には演習成果はコレ以上を望めないほど良好であり、大きなジャンプを果たせるとの確信を得ています。まだ次回開催については構想段階であり、詳しいことは何もお約束できないのですが、実現にあたってはより多くの方々に協力をお願いすることになると思います。その節には是非よろしくお願いいたします。
P.S. VimConf の運営に参加するにあたって、builderscon さんにカンファレンス開催の多くの知見を共有していただきました。来たる 12/3 には builderscon tokyo 2016 が開催されます。VimConf と共に builderscon の動きに注目です!